Anker Soundcore Liberty 5 Pro Max / Liberty 5 Pro比較|AIイヤホンとして何が進化した?

AIガジェット

Ankerの新型イヤホンは「音楽用」だけで見ると少しもったいない

ワイヤレスイヤホンを選ぶとき、以前は「音質」「ノイズキャンセリング」「バッテリー」あたりを見ておけば十分でした。
ただ、最近は少し事情が変わってきています。

オンライン会議、移動中の通話、音声メモ、AI文字起こし、リアルタイム翻訳。
イヤホンは、単に音楽を聴く道具ではなく、仕事や学習の入口になる“身につけるAIガジェット”に近づいています。

その流れで見ると、Ankerの Soundcore Liberty 5 Pro MaxSoundcore Liberty 5 Pro はかなりわかりやすい製品です。
どちらもAnker独自開発のAIチップ「Thus」を搭載し、ノイズキャンセリングや通話音声の処理を強化しています。Liberty 5 Pro Maxはさらに、充電ケース側にAIボイスレコーダー機能を搭載しているのが大きな違いです。

まず結論:仕事で使うならPro Max、普段使いならLiberty 5 Proが現実的

先に結論を言うと、会議・商談・取材・打ち合わせメモまでイヤホン周辺で完結させたい人はSoundcore Liberty 5 Pro Max
一方で、ノイズキャンセリング、通話、音質をしっかり押さえつつ価格を抑えたい人はSoundcore Liberty 5 Pro が選びやすいです。

  • 会議録音やAI要約まで使いたい:Soundcore Liberty 5 Pro Max
  • 音楽、通話、ノイズキャンセリング中心:Soundcore Liberty 5 Pro
  • iPhoneとの連携重視:AirPods Pro 3
  • 音質と細かな音作り重視:Sony WF-1000XM6
  • とにかくノイズキャンセリング重視:Bose QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代
  • GalaxyスマホとのAI連携重視:Galaxy Buds3 Pro

Liberty 5 Pro Maxは、価格だけを見ると高めです。ただし「イヤホン+AIボイスレコーダー+通話用マイク環境」と考えると、単なる高級イヤホンとは少し違う見方ができます。
逆に、AI録音機能を使わないなら、Liberty 5 Proのほうが費用対効果は高いです。

Soundcore Liberty 5 Pro MaxとLiberty 5 Proの主な違い

項目Soundcore Liberty 5 Pro MaxSoundcore Liberty 5 Pro
価格36,990円26,990円
発売日2026年5月27日2026年5月27日
AIチップThus搭載Thus搭載
ノイズキャンセリングウルトラノイズキャンセリング 4.0ウルトラノイズキャンセリング 4.0
通話性能8基マイク+骨伝導センサー系8基マイク+骨伝導センサー系
ドライバー9.2mmダイナミックドライバー9.2mmダイナミックドライバー
Bluetooth6.16.1
対応コーデックSBC / AAC / LDACSBC / AAC / LDAC
ANCオン時の再生時間最大6.5時間、ケース込み最大28時間最大6.5時間、ケース込み最大28時間
ケース大型ディスプレイ+AIボイスレコーダーディスプレイ付きケース
向いている人会議・商談・取材・メモ用途音楽・通話・通勤・作業用

価格はAV Watchの報道で、Liberty 5 Proが26,990円、Liberty 5 Pro Maxが36,990円とされています。2モデルとも2026年5月27日に発売され、違いの中心は充電ケースです。Pro Maxはケース側にAIボイスレコーダー機能を搭載し、会議や商談、インタビュー音声の録音、文字起こし、要約に対応します。

AIチップ「Thus」は何をしているのか

この2機種のポイントは、Anker独自開発のAIチップ「Thus」です。
公式情報では、従来モデルであるLiberty 4 Pro搭載チップと比較して、環境に合わせたノイズキャンセリング処理において最大150倍のAI演算性能を実現したと説明されています。

ここで大事なのは、「AIチップ搭載=何でも自動で賢くなる」という話ではないことです。
実際に効いてくるのは、周囲の騒音をどう判定するか、自分の声をどう拾うか、ノイズキャンセリングをどれだけ細かく制御できるか、といった部分です。

つまり、Liberty 5 ProシリーズのAIは、画像生成AIやチャットAIのように文章を作るAIというより、音をリアルタイムに処理するためのAI と考えたほうが自然です。
電車、カフェ、オフィス、屋外など、環境が変わるたびにイヤホン側で処理する情報量が増えるため、そこに専用チップを使う意味があります。

ノイズキャンセリングは「作業用イヤホン」として強い

Liberty 5 Proシリーズは、Anker史上最高性能とうたう「ウルトラノイズキャンセリング 4.0」を搭載しています。公式情報では、従来モデルのLiberty 4 Proと比較して約2倍のノイズ低減を実現したとされています。 

この部分は、AIガジェットとして見てもかなり重要です。
AIツールを使う作業は、集中できる環境を作れるかどうかで効率が変わります。ブログ執筆、動画編集、コーディング、資料作成、オンライン学習など、音楽を流すだけでなく「周囲の音を減らして作業に入る」用途で使いやすいイヤホンです。

特に個人事業主やWeb制作者の場合、自宅、カフェ、コワーキングスペース、移動中など、毎日同じ環境で作業できるとは限りません。
その意味では、ノイズキャンセリング性能は単なる快適機能ではなく、作業環境を持ち歩くための機能と考えたほうが近いです。

通話性能はかなりビジネス寄り。オンライン会議が多い人には大きい

Liberty 5 Proシリーズでもう一つ注目したいのが通話性能です。
公式情報では、Anker史上最多となる8基のマイクに加え、骨伝導センサーを新搭載したと説明されています。さらに、Soundcore Liberty 5 Proは「完全ワイヤレスイヤホンにおける最高通話性能スコア(G-MOS)」としてギネス世界記録に認定されています。なお、Liberty 5 Pro Maxは記録対象外ですが、通話音声品質に影響するイヤホンユニットはLiberty 5 Proと同一とされています。

これは、かなりビジネス寄りの進化です。
Web会議で一番困るのは、相手の声が聞こえないことよりも、こちらの声が相手に聞き取りづらいことです。カフェや移動先で急に打ち合わせに入る人にとって、通話品質の安定はかなり実用的です。

ただし、通話品質は相手側の通信環境、使用アプリ、スマホやPCとの接続状態にも左右されます。
「どんな場所でも完璧」というより、騒がしい場所でも声を拾いやすくするための設計がかなり強化された、と見ておくのが現実的です。

Pro Maxだけの強みはAIボイスレコーダー機能

Soundcore Liberty 5 Pro Maxを選ぶ理由は、ほぼここに集約されます。
Pro Maxは充電ケースからワンタッチで対面の会議や会話を録音し、専用アプリ側でAIによる文字起こしや要約を行う機能を備えています。公式情報では、2026年5月時点では充電ケースを使った対面録音にのみ対応し、スマートフォン使用時の通話やオンライン会議の録音は2026年夏頃から対応予定とされています。

この機能は、刺さる人にはかなり刺さります。
たとえば、打ち合わせ後に「結局、次に誰が何をやるんだっけ?」となりやすい人。
取材やヒアリングの内容をあとから記事化する人。
営業や制作ディレクションで、相手の要望を聞き漏らしたくない人。

こういう人にとって、イヤホンケースが録音デバイスになるのは便利です。
スマホの録音アプリを開く、録音ボタンを探す、あとで文字起こしツールに渡す、という手間が減るからです。

一方で、録音機能は扱いに注意が必要です。
会議や商談で使う場合は、相手に録音することを伝えておくのが基本です。便利な機能ですが、仕事で使うなら「録音してよい場面か」を判断する習慣もセットで必要になります。

他社ワイヤレスイヤホンと比較するとどうか

ここからは、AIガジェットとしての使い勝手を中心に、代表的な他社製品と比べてみます。
単純な音質ランキングではなく、「仕事・通話・集中・AI機能」という視点で見ます。

製品価格目安強いところAIガジェット的な見どころ向いている人
Soundcore Liberty 5 Pro Max36,990円通話、ANC、AI録音、ケース操作AIボイスレコーダー、文字起こし・要約会議・商談・取材が多い人
Soundcore Liberty 5 Pro26,990円通話、ANC、価格バランスAIチップによる音声処理コスパ重視で仕事にも使いたい人
AirPods Pro 339,800円iPhone連携、ANC、空間オーディオライブ翻訳、心拍数センサーiPhoneユーザー
Sony WF-1000XM639,600円音質、LDAC、細かな音作り高音質志向の作業イヤホン音楽も作業も妥協したくない人
Bose QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代39,600円ノイズキャンセリング、装着感AIを活用した通話ノイズ抑制とにかく静けさ重視の人
Galaxy Buds3 Pro38,500円Galaxy連携、24bit Hi-Fi、通訳Galaxy AI連携、リアルタイム通訳Galaxyスマホユーザー

AirPods Pro 3はApple公式で39,800円。世界最高のインイヤーアクティブノイズキャンセリング、心拍数センサー、最大8時間の再生時間、ライブ翻訳などを打ち出しています。ただし、フル機能を使うにはApple製デバイスとの組み合わせが前提です。

Sony WF-1000XM6は、ソニーストアで39,600円。音質、LDAC、ノイズキャンセリング、アプリでの細かな調整を重視する人に向いたプレミアム機です。音楽をしっかり楽しみながら、作業用イヤホンとしても使いたい人には有力な比較対象になります。

Bose QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代は、Bose公式で39,600円。ボーズ史上最高のインイヤーノイズキャンセリング、CustomTune、イマーシブオーディオ、ワイヤレス充電ケースなどを備えています。前モデルからはAIを活用したノイズ抑制による通話品質向上も案内されています。 

Galaxy Buds3 Proは、Samsung公式でGalaxy AI対応、24bitコーデック、デュアルアンプ、2wayスピーカー、リアルタイム通訳機能などを訴求しています。Samsungオンラインショップでの発売時価格は38,500円と発表されています。

AirPods Pro 3と比べると、Ankerは「会議メモ」に寄っている

AirPods Pro 3は、iPhoneユーザーにとって非常に強い選択肢です。
ペアリングの簡単さ、空間オーディオ、ライブ翻訳、心拍数センサーなど、Apple製品との連携を前提にした体験が整っています。

一方、Soundcore Liberty 5 Pro Maxは、Apple的なエコシステム連携よりも、会議や仕事の記録をどう残すか に寄っています。
イヤホンというより、AIボイスレコーダー付きの仕事道具として見ると特徴が立ちます。

iPhone中心で生活していて、運動、翻訳、Apple製品との連携まで含めて使いたいならAirPods Pro 3。
会議の録音・文字起こし・要約までイヤホン周辺で済ませたいならLiberty 5 Pro Max。
この分け方が一番わかりやすいです。

Sony WF-1000XM6と比べると、Ankerは「通話と実用機能」で勝負

Sony WF-1000XM6は、音楽をしっかり聴きたい人にとってかなり強い候補です。
LDAC対応、音質調整、ソニーの音作り、ノイズキャンセリング性能など、オーディオ機器としての完成度を重視するなら外せません。

それに対して、Liberty 5 Proシリーズは、音質だけで勝負するというより、通話、ノイズキャンセリング、ケース操作、AI録音といった実用機能をまとめて押し出しています。
音楽を聴く時間よりも、打ち合わせ、移動、作業、通話が多い人ならAnkerのほうが使い方に合う可能性があります。

逆に、音楽の細かい表現や高音質コーデックを重視する人は、Sony WF-1000XM6も比較対象に入れたほうがいいです。
「音楽中心」ならSony、「仕事と通話中心」ならAnker、という見方です。

Boseと比べると、Ankerは価格とAI機能のバランスが強い

Bose QuietComfort Ultra Earbuds 第2世代は、ノイズキャンセリング重視なら非常に強いモデルです。
公式でも「ボーズ史上最高のインイヤーノイズキャンセリング」を訴求しており、装着感や静けさを重視する人には魅力があります。

ただし、価格は39,600円。
Liberty 5 Pro Maxよりも高く、Liberty 5 Proとは1万円以上の差があります。

「とにかく静けさがほしい」ならBose。
「通話も会議メモも含めて、仕事用AIガジェットとして使いたい」ならLiberty 5 Pro Max。
「Boseほど高くなく、でもANCと通話はしっかりほしい」ならLiberty 5 Pro。
このように整理すると選びやすいです。

Galaxy Buds3 Proと比べると、スマホの種類で選び方が変わる

Galaxy Buds3 Proは、Galaxyスマホユーザーにとって相性の良いイヤホンです。
Galaxy AI、リアルタイム通訳、24bitコーデック、デュアルアンプ、2wayスピーカーなど、Samsung製品との連携を前提にした機能が強みです。

ただ、Galaxy以外のスマホやPCでも同じように強みを活かせるかは、使う端末やアプリ環境に左右されます。
その点、Soundcore Liberty 5 Proシリーズは、特定スマホメーカーのエコシステムに強く依存しすぎないのがメリットです。

Galaxyスマホを使っていて、翻訳やSamsung連携を重視するならGalaxy Buds3 Pro。
iPhone、Android、PCを混在して使う人や、マルチポイント接続を重視する人はLiberty 5 Proシリーズも比較する価値があります。

Soundcore Liberty 5 Pro Maxを選ぶべき人

  • 会議や商談の内容をよくメモする
  • 打ち合わせ後に議事録や要点整理をすることが多い
  • 取材、ヒアリング、インタビュー用途がある
  • カフェや移動中でも通話品質を安定させたい
  • イヤホンだけでなく、録音・文字起こし・要約までまとめたい
  • ガジェットとして新しい体験を試したい

Liberty 5 Pro Maxは、音楽用イヤホンとしてだけ買うと少し高く感じるかもしれません。
ただ、会議や商談の記録まで含めて考えるなら、かなり面白い製品です。

特に、個人事業主、Web制作者、営業担当、ディレクター、ライター、コンサル系の仕事をしている人には相性が良いです。
「あとで聞き返せる」「要点を整理できる」という安心感は、地味ですが仕事では大きいです。

Soundcore Liberty 5 Proを選ぶべき人

  • AI録音機能までは必要ない
  • 価格を抑えたい
  • ノイズキャンセリングと通話品質を重視したい
  • 通勤、作業、Web会議で使いたい
  • Anker製品のコスパを重視したい
  • AirPodsやBoseほど高くない上位イヤホンを探している

多くの人にとって、実はLiberty 5 Proのほうが選びやすいと思います。
理由は単純で、AIボイスレコーダー以外の主要性能はかなり近く、価格が約1万円安いからです。

音楽、通話、ノイズキャンセリング、作業集中。
このあたりが目的なら、Liberty 5 Proで十分満足できる人は多いはずです。

注意点:AI機能だけで選ぶと失敗する可能性もある

AI機能があると聞くと、つい「全部自動で便利そう」と思いがちです。
ただ、イヤホン選びでは装着感、耳との相性、操作性、アプリの使いやすさもかなり大事です。

特にPro Maxはケース側の機能が多いぶん、普通のイヤホンケースより存在感があります。
ポケットに入れて気軽に持ち歩きたい人にとっては、ケースのサイズ感や重さも確認したいポイントです。

また、AI録音や文字起こしは便利ですが、仕事で使う場合は録音の同意、データ管理、機密情報の扱いにも注意が必要です。
便利さだけでなく、使う場面のルールも考えておきましょう。

まとめ:Liberty 5 Proシリーズは「AI時代の仕事用イヤホン」として見ると面白い

Soundcore Liberty 5 Pro MaxとLiberty 5 Proは、単なる新型ワイヤレスイヤホンというより、AI時代の仕事用イヤホンとして見ると魅力がわかりやすいです。

Liberty 5 Pro Maxは、会議録音、文字起こし、要約まで含めた“仕事の記録ツール”として強いモデル。
Liberty 5 Proは、AIチップによるノイズキャンセリングや通話性能を比較的手頃な価格で使える、バランス型のモデルです。

音楽を最高音質で楽しみたいならSony、ノイズキャンセリング最優先ならBose、iPhone連携ならAirPods Pro 3、Galaxy連携ならGalaxy Buds3 Pro。
その中でAnkerは、通話・集中・会議メモ・価格バランス という実用面でかなり現実的な選択肢になっています。

イヤホンを「音楽を聴くもの」としてだけ見るなら、選択肢はたくさんあります。
でも、仕事中の集中、オンライン会議、移動中の通話、打ち合わせメモまで考えるなら、Liberty 5 ProシリーズはかなりAIガジェットらしい進化をしたイヤホンです。

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