眼鏡市場から、カメラ搭載スマートグラス**「Linse(リンゼ)」**が登場しました。
Linseは、写真や動画の撮影、音楽再生、通話などができるメガネ型のウェアラブルデバイスです。Impress Watchでは、Linseについて**「国内眼鏡メーカー初」**のカメラ搭載スマートグラスとして報じられています。発売日は2026年2月6日、販売は全国の眼鏡市場130店舗で、価格はLinseが55,000円、カメラなしのLinse Liteが19,800円です。
ただし、ここで注意したいのは、「日本製初」や「国産初」ではなく、“国内眼鏡メーカー初”という表現が正確という点です。製造国まで含めた「日本製」とは意味が違うため、記事やSNSで紹介するときは表現に注意しましょう。
この記事では、眼鏡市場のLinseでできること、Linse Liteとの違い、Ray-Ban MetaやHTC VIVE Eagleなどのカメラ付きスマートグラスとの違い、購入前に確認したい注意点を初心者向けに解説します。
眼鏡市場のスマートグラス「Linse」とは?
Linseは、眼鏡市場を展開するメガネトップが発売したスマートグラスです。
大きな特徴は、通常のメガネに近い見た目と掛け心地を目指しながら、カメラ・スピーカー・マイクを搭載していることです。眼鏡市場の公式ページでは、Linseをカメラ、動画、電話、ボイスメモ、音楽などに対応したスマートグラスとして紹介しています。
スマートグラスというと、海外ガジェットメーカーやスマートフォンメーカーの製品をイメージしがちです。しかしLinseは、眼鏡市場が手がける製品ということもあり、単なるガジェットではなく、毎日かけるメガネとしての使いやすさを意識している点が特徴です。
ポイント
Linseは、AI機能を前面に出したスマートグラスというより、「カメラ・音楽・通話をメガネに組み込んだ日常向けスマートグラス」と考えるとわかりやすいです。
Linseでできること
Linseでできることは、主に以下の通りです。
- 写真を撮影する
- 動画を撮影する
- 音楽を聴く
- ハンズフリー通話をする
- ボイスメモを記録する
- 音声操作で撮影する
- 専用アプリと連携する
Linseは、1,200万画素のカメラを搭載しており、目線の高さに近い映像を記録できます。眼鏡市場公式では、右テンプル上面のシャッターボタンで写真を撮影でき、視界のままの日常を記録できると説明されています。
また、PR TIMESの発表では、耳を塞がない内蔵スピーカーで音楽や通話、音声ガイドを楽しめること、複数マイクとノイズキャンセリング機能により通話しやすいことも紹介されています。
写真・動画撮影
Linseの中心機能は、写真と動画の撮影です。
スマホを取り出さなくても、メガネのボタン操作や音声操作で撮影できるため、散歩、旅行、作業中、子どもやペットとの時間など、手がふさがっている場面でも記録しやすくなります。
Impress Watchによると、Linseの動画解像度は1,920×1,440ピクセルで、ツルの右上部にあるシャッターボタンで撮影できます。
音楽・通話
音楽・通話音楽・通話
Linseは、オープンイヤー型のスピーカーを搭載しています。
イヤホンのように耳をふさがないため、周囲の音を聞きながら音楽や通話を利用できます。ウォーキング中や家事中、作業中などには便利です。
ただし、公共の場所では音漏れに注意が必要です。静かな場所や電車内などでは、音量を控えめにするなどの配慮が必要になります。
ボイスメモ
Linseは、ボイスメモにも対応しています。
思いついたことをすぐに記録したいとき、スマホを取り出さずに音声でメモを残せるのは便利です。仕事のアイデア、買い物メモ、移動中の気づきなどを記録する用途に向いています。
LinseとLinse Liteの違い
眼鏡市場のスマートグラスには、カメラ搭載モデルのLinseと、カメラなしのLinse Liteがあります。
| 項目 | Linse | Linse Lite |
| 種類 | カメラ搭載スマートグラス | オーディオグラス |
| カメラ | あり | なし |
| 写真撮影 | 可能 | 不可 |
| 動画撮影 | 可能 | 不可 |
| 音楽再生 | 可能 | 可能 |
| 通話 | 可能 | 可能 |
| 価格 | 55,000円 | 19,800円 |
| 向いている人 | 写真・動画も撮りたい人 | 音楽・通話だけでよい人 |
Impress Watchでは、Linseが55,000円、Linse Liteが19,800円で、オンラインショップでは取り扱わないと報じられています。
撮影機能が必要ならLinse、音楽や通話だけでよいならLinse Liteという選び方になります。
選び方の目安
「カメラ付きスマートグラス」を体験したいならLinse、「メガネ型イヤホン」のように使いたいならLinse Liteが候補です。
Linseの特徴は「ガジェット」より「メガネ」に寄せていること
Linseの面白いところは、単にカメラやスピーカーを搭載しただけではなく、眼鏡店が作るスマートグラスという立ち位置にあります。
ITmediaでは、メガネトップがLinseの開発に4年以上をかけ、「ガジェットとしてではなく、毎日かける眼鏡としてどういうものがいいか」という観点で開発してきたと紹介されています。
スマートグラスは、性能だけでなく、重さ、フィット感、鼻あて、耳まわりの違和感、見た目の自然さも重要です。眼鏡市場の店舗で相談できることは、海外製ガジェット中心のスマートグラスと比べたときの強みになります。
LinseとRay-Ban Metaの違い
Linseの比較対象として最もわかりやすいのが、Ray-Ban Metaです。
Ray-Ban Metaも、カメラ・スピーカー・マイクを搭載したスマートグラスで、写真撮影、動画撮影、音楽、通話、音声操作などに対応しています。Ray-Ban公式では、12メガピクセルの超広角カメラ、最大3分間の3K動画撮影、AIへの音声コマンドによる撮影や共有が紹介されています。
一方、LinseはAIアシスタント機能を前面に出すというより、写真・動画・音楽・通話を中心にしたスマートグラスです。Impress Watchの比較記事でも、LinseにはRay-Ban Metaの「Meta AI」に相当するAI機能はないものの、撮影を中心とした体験では極端に別物という印象ではないと説明されています。
| 比較項目 | Linse | Ray-Ban Meta |
| 方向性 | 眼鏡市場発の日常向けスマートグラス | Meta AI連携が強いAIスマートグラス |
| カメラ | 約1,200万画素 | 12MP超広角カメラ |
| 動画 | 1,920×1,440ピクセル | 最大3分間の3K動画 |
| AI機能 | AIアシスタント色は弱め | Meta AIとの連携が強い |
| 価格 | 55,000円 | 日本ではRay-Ban Meta Gen 2が73,700円〜 |
| 購入場所 | 眼鏡市場130店舗 | Ray-Ban / Meta系販売チャネル |
| 強み | 店舗相談、掛け心地、価格 | AI機能、ブランド、エコシステム |
| 注意点 | オンライン販売なし、AI機能は限定的 | 価格、日本対応機能の確認が必要 |
Ray-Ban Meta Gen 2とOakley Metaは、2026年5月21日から日本で発売されています。Mogura VRによると、日本価格はRay-Ban Meta Gen 2が73,700円〜、Ray-Ban Meta Optics Gen 2が82,500円〜、Oakley Meta HSTNが77,220円〜、Oakley Meta Vanguardが96,580円〜です。
価格だけを見ると、LinseはRay-Ban Metaより手に取りやすい価格帯です。一方で、AIアシスタント機能や海外での実績、ブランド性を重視するならRay-Ban Metaが候補になります。
LinseとHTC VIVE Eagleの違い
もうひとつ比較対象になるのが、HTCのVIVE Eagleです。
VIVE Eagleは、カメラ・スピーカー・AI機能を搭載したスマートグラスです。AV Watchでは、HTC NIPPONがカメラ、スピーカー、独自音声アシスタント「VIVE AI」を搭載したスマートグラスとしてVIVE Eagleを発売すると報じています。
TechnoEdgeによると、VIVE Eagleは2026年4月24日に日本国内で発売され、価格はサングラスレンズ・クリアレンズが税込82,500円、調光レンズが税込98,000円です。
| 比較項目 | Linse | HTC VIVE Eagle |
| 方向性 | 眼鏡市場発のカメラ搭載スマートグラス | HTCのAIグラス |
| 価格 | 55,000円 | 82,500円〜 |
| AI機能 | 限定的 | VIVE AI搭載 |
| 強み | 価格、店舗相談、メガネとしての扱いやすさ | AI機能、ガジェット感 |
| 向いている人 | 日常撮影・音楽・通話を使いたい人 | AIグラスとして使いたい人 |
Linseは、VIVE Eagleより価格を抑えつつ、カメラ付きスマートグラスを試しやすい製品です。一方、AI機能を重視するなら、VIVE EagleのようなAIグラス系も比較候補になります。
LinseとOakley Metaの違い
Oakley Metaは、Meta系スマートグラスの中でもスポーツ・アウトドア寄りのモデルです。
Linseが日常使いを意識したメガネ型スマートグラスだとすると、Oakley Metaはランニング、サイクリング、屋外活動などで使いたい人向けです。
| 比較項目 | Linse | Oakley Meta |
| 方向性 | 日常使い・メガネ店発 | スポーツ・アウトドア向け |
| 主な用途 | 日常撮影、音楽、通話 | アクティビティ記録、スポーツ用途 |
| 価格 | 55,000円 | HSTNは77,220円〜、Vanguardは96,580円〜 |
| おすすめな人 | 普段使いしたい人 | 屋外スポーツで使いたい人 |
普段の外出や日常記録ならLinseやRay-Ban Meta、スポーツ用途ならOakley Metaという分け方がわかりやすいです。
Linseのメリット
国内の眼鏡店で相談しやすい
Linseの大きなメリットは、眼鏡市場の店舗で相談できることです。
スマートグラスは、普通のガジェットと違い、顔にかけて長時間使うものです。フィット感や掛け心地が合わないと、どれだけ機能がよくても使わなくなってしまいます。
その点、眼鏡市場で販売されるLinseは、メガネとしての相談がしやすい点が強みです。
Ray-Ban Metaより価格を抑えやすい
Linseは55,000円で、Ray-Ban Meta Gen 2の日本価格73,700円〜よりも安い価格帯です。
まずはカメラ付きスマートグラスを試してみたい人にとって、価格面ではLinseの方が入りやすいと言えます。
カメラ・音楽・通話の基本機能がまとまっている
Linseは、写真撮影、動画撮影、音楽再生、通話、ボイスメモといった基本機能を備えています。
AIアシスタント機能を強く求めない人にとっては、日常使いに必要な機能がまとまったスマートグラスとして使いやすいはずです。
Linseのデメリット・注意点
AIアシスタント機能は強くない
Ray-Ban MetaやVIVE Eagleと比べると、LinseはAIアシスタント機能を前面に出した製品ではありません。
「目の前のものをAIに説明してもらう」「見ているものを翻訳してもらう」「AIと会話しながら情報を得る」といった使い方を重視するなら、Ray-Ban MetaやVIVE Eagleの方が候補になりやすいです。
オンラインショップでは購入できない
Linseは全国の眼鏡市場130店舗で販売され、眼鏡市場オンラインショップでは取り扱わないと報じられています。
実物を確認できるのはメリットですが、近くに取扱店舗がない人にとっては購入しにくい点がデメリットになります。
撮影マナーに注意が必要
Linseはカメラ搭載スマートグラスです。そのため、スマホ以上に撮影マナーへの配慮が必要です。
特に、人が写り込む場所、店舗、学校、病院、イベント会場、公共交通機関などでは、撮影してよいか慎重に判断する必要があります。
撮影時の注意
- 人が写る場合は、できるだけ許可を取る
- 店舗・施設・イベント会場では撮影ルールを確認する
- 学校・病院・更衣室・浴場などでは使用を避ける
- SNS投稿前に、顔や個人情報が写っていないか確認する
- 周囲に不安を与えない使い方を心がける
撮影機能が不要ならLinse Liteで十分な場合もある
カメラを使わず、音楽や通話だけが目的なら、Linse Liteでも十分な可能性があります。
Linse Liteは19,800円なので、カメラ機能が不要な人にとっては、価格面でも選びやすいモデルです。
Linseがおすすめな人
- 国内眼鏡店発のスマートグラスに興味がある人
- カメラ付きスマートグラスを試してみたい人
- Ray-Ban Metaより価格を抑えたい人
- 店舗で掛け心地を確認してから買いたい人
- スマホを取り出さずに写真や動画を撮りたい人
- 音楽や通話もメガネで済ませたい人
- AI機能よりも、撮影・音楽・通話を重視する人
Linseは、スマートグラスを「AIガジェット」としてよりも、便利機能を備えた日常用メガネとして使いたい人に向いています。
Linseが向いていない人
- Meta AIのようなAIアシスタント機能を重視する人
- 3K動画撮影など高い動画性能を求める人
- オンラインで購入したい人
- カメラ機能を使う予定がない人
- 撮影マナーに気を使うのが面倒な人
- スポーツやアウトドア用途を重視する人
AI機能を重視するならRay-Ban MetaやVIVE Eagle、スポーツ用途ならOakley Meta、音楽・通話だけならLinse Liteも比較して選ぶとよいでしょう。
購入前に確認したいポイント
1. 近くの店舗で取り扱いがあるか
Linseはオンラインショップでは取り扱われないため、購入前に近くの眼鏡市場で取り扱いがあるか確認しておきましょう。
2. 掛け心地が合うか
スマートグラスは普通のメガネよりも電子部品を搭載しているため、重さやフィット感が重要です。
店舗で実際にかけて、鼻あて、耳まわり、フレームの重さ、長時間使えそうかを確認するのがおすすめです。
3. カメラ機能が本当に必要か
撮影機能を使う予定が少ないなら、Linse Liteでも十分な可能性があります。
一方、旅行、散歩、作業記録、日常の記録などで目線に近い写真や動画を撮りたいなら、Linseを選ぶ価値があります。
4. AI機能をどこまで求めるか
Linseは、Ray-Ban MetaのようなAIアシスタント連携を強く打ち出した製品ではありません。
AIとの会話、視覚情報の解析、翻訳、説明などを重視するなら、Ray-Ban MetaやVIVE Eagleも比較しましょう。
5. 撮影マナーを守れるか
カメラ付きスマートグラスは便利ですが、周囲から見ると「撮影されているかもしれない」と感じられやすいデバイスです。
購入前に、自分がどの場面で使うのか、周囲に不安を与えない使い方ができるかを考えておきましょう。
まとめ
眼鏡市場のLinseは、国内眼鏡メーカー初とされるカメラ搭載スマートグラスです。
1,200万画素カメラによる写真撮影、動画撮影、音楽再生、通話、ボイスメモなどに対応し、スマホを取り出さずに日常を記録できるのが特徴です。
Ray-Ban Metaと比べると、AIアシスタント機能や動画性能ではRay-Ban Metaの方が強い一方、Linseは価格を抑えやすく、眼鏡市場の店舗で相談しやすい点が魅力です。
また、カメラが不要ならLinse Lite、AI機能を重視するならRay-Ban MetaやHTC VIVE Eagle、スポーツ用途ならOakley Metaも比較候補になります。
Linseは、スマートグラスをガジェットとしてだけでなく、毎日使えるメガネの延長として試してみたい人に向いた製品です。購入前には、取扱店舗、掛け心地、カメラの必要性、撮影マナーをしっかり確認しておきましょう。
出典・参考情報
- Impress Watch:眼鏡市場のLinseを「国内眼鏡メーカー初」のカメラ搭載スマートグラスとして紹介。発売日、価格、販売店舗、動画仕様を確認。
- 眼鏡市場公式:Linseのカメラ、動画、電話、ボイスメモ、音楽などの機能を確認。
- PR TIMES:Linseの1,200万画素カメラ、内蔵スピーカー、複数マイク、ノイズキャンセリング機能を確認。
- ITmedia:Linseの開発背景と「毎日かける眼鏡」としての観点を確認。
- Impress Watch比較記事:LinseとRay-Ban Metaの違い、AI機能の有無、重量や動画時間の違いを確認。
- Ray-Ban公式:Ray-Ban Metaの12MP超広角カメラ、3K動画、音声コマンド機能を確認。
- Mogura VR:Ray-Ban Meta / Oakley Metaの日本発売日と価格帯を確認。
- AV Watch / TechnoEdge:HTC VIVE Eagleの日本発売、VIVE AI、価格帯を確認。

