3Dプリンターに興味がある人の中で、最近よく名前を見かけるのがBambu Lab A1です。
Bambu Lab A1は、家庭用・個人向け3Dプリンターの中でも、初心者が扱いやすいモデルとして注目されています。特に、面倒な調整をできるだけ減らした設計や、AMS liteを使った多色プリント対応が魅力です。
3Dプリンターというと、「調整が難しそう」「失敗が多そう」「何を作れるかわからない」と感じる人も多いかもしれません。Bambu Lab A1は、そうした初心者の不安をかなり減らしてくれるタイプの3Dプリンターです。
この記事では、Bambu Lab A1でできること、人気の理由、メリット・デメリット、A1 miniとの違い、購入前に確認したい注意点を初心者向けに解説します。
Bambu Lab A1とは?
Bambu Lab A1は、Bambu Labが販売している家庭用・個人向けのFDM方式3Dプリンターです。
Bambu Lab公式では、A1の特徴として、AMS liteによるマルチカラー印刷、フルオートキャリブレーション、アクティブ流量補正、高速かつ高精度な造形などが紹介されています。
日本の販売ページでは、Bambu Lab A1の最大造形体積は256×256×256mmと案内されています。A1 miniよりも造形サイズが大きく、実用品や大きめのパーツも作りやすいモデルです。
ポイント
Bambu Lab A1は、「はじめての3Dプリンターだけど、できれば失敗を減らしたい」「多色プリントにも挑戦したい」という人に向いた入門〜中級向けモデルです。
Bambu Lab A1でできること
Bambu Lab A1でできることは、主に以下の通りです。
- PLAなどのフィラメントを使って立体物を作る
- 便利グッズや小物を作る
- フィギュアや模型パーツを作る
- 工作用の治具やパーツを作る
- 収納パーツやスマホスタンドを作る
- AMS liteを使って多色プリントをする
- カメラで造形状況を確認する
- スマホやPCからプリント管理をする
特にBambu Lab A1の魅力は、従来の3Dプリンターで面倒だった調整作業を減らし、初心者でも比較的スムーズにプリントを始めやすい点です。
Bambu Lab A1が人気の理由
フルオートキャリブレーションで始めやすい
3Dプリンター初心者がつまずきやすいポイントのひとつが、ベッド調整やノズル周りの調整です。
Bambu Lab A1は、公式でフルオートキャリブレーションを特徴として打ち出しています。手動調整の負担が少ないため、はじめて3Dプリンターを使う人でも導入しやすいモデルです。
AMS liteで多色プリントに対応
Bambu Lab A1は、AMS liteと組み合わせることで多色プリントができます。
Bambu Lab Wikiでは、A1はAMS liteを1台までサポートし、最大4色まで印刷できると説明されています。
通常の単色3Dプリンターでは、途中でフィラメントを交換しない限り1色での造形が基本です。AMS liteを使えば、ロゴ入りパーツ、キャラクター小物、色分けされた実用品などを作りやすくなります。
造形サイズが扱いやすい
Bambu Lab A1の造形サイズは、国内販売ページで256×256×256mmと記載されています。
A1 miniより大きな造形ができるため、収納パーツ、工具ホルダー、PC周辺小物、模型パーツなども作りやすいサイズ感です。
初心者向けながら性能に余裕がある
A1は初心者向けとして紹介されることが多いモデルですが、単に安価な入門機というより、性能面にも余裕があります。
自動調整、多色対応、高速造形、アプリ連携など、はじめての1台としてだけでなく、長く使いやすい構成になっています。
AMS liteとは?
AMS liteは、Bambu Lab A1シリーズで使える自動フィラメント供給システムです。
簡単に言うと、複数のフィラメントをセットして、プリント中に自動で色や素材を切り替えるための装置です。
- 最大4色の多色プリントに対応
- 色分けした造形物を作りやすい
- フィラメント交換の手間を減らせる
- キャラクター、ロゴ、小物制作と相性がよい
Bambu Lab A1はAMS liteを1台まで対応し、最大4色までのプリントが可能です。
注意
多色プリントは便利ですが、色の切り替え時にフィラメントの廃材が出やすく、印刷時間も長くなりがちです。最初から多色ばかり使うより、まずは単色プリントに慣れてから挑戦するのがおすすめです。
Bambu Lab A1とA1 miniの違い
Bambu Lab A1を検討するときに比較されやすいのが、Bambu Lab A1 miniです。
| 比較項目 | Bambu Lab A1 | Bambu Lab A1 mini |
| 造形サイズ | 256×256×256mm | 小型モデル |
| 向いている用途 | 実用品、小物、模型、やや大きめのパーツ | 小物、ミニチュア、初めてのお試し |
| 設置スペース | A1 miniより大きい | コンパクト |
| 多色プリント | AMS lite対応 | AMS lite対応 |
| おすすめな人 | ある程度大きなものも作りたい人 | 省スペース・低予算で始めたい人 |
ざっくり言うと、置き場所と予算を抑えたいならA1 mini、作れるサイズに余裕が欲しいならA1がおすすめです。
特に、収納グッズ、PC周辺パーツ、工具関係、実用パーツを作りたい場合は、A1の造形サイズが活きます。
Bambu Lab A1のメリット
初心者でも始めやすい
Bambu Lab A1は、3Dプリンター初心者がつまずきやすい初期調整をできるだけ減らしたモデルです。
フルオートキャリブレーションに対応しているため、細かい調整に不安がある人でも始めやすいのが大きなメリットです。
多色プリントが楽しめる
AMS liteを使えば、最大4色の多色プリントができます。
単色では味気ない小物も、色を分けることで完成度が上がります。キャラクター系、ロゴ入りグッズ、表示ラベル付きパーツなどと相性がよいです。
作れるものの幅が広い
256×256×256mmの造形サイズがあるため、小物だけでなく、やや大きめの実用品にも対応しやすいです。
スマホスタンド、ケーブルホルダー、収納ケース、撮影機材パーツ、車内小物、デスク周りの整理用品など、実用的なものを作りたい人にも向いています。
コミュニティや作例が多い
Bambu Labはユーザー数が多く、作例や設定情報を見つけやすいのもメリットです。
初心者の場合、同じプリンターを使っている人の設定や失敗例を参考にできることは大きな安心材料になります。
Bambu Lab A1のデメリット・注意点
過去にA1のリコールがあった
Bambu Lab A1は人気モデルですが、過去にリコール情報が出ている点は購入前に知っておきたいポイントです。
米国CPSCは2024年6月13日、Bambu Lab A1について、ヒートベッドケーブルが曲がったり損傷したりするとショートや発火のリスクがあるとしてリコールを発表しました。対象は米国で約12,800台とされています。
CPSCの発表では、対象機のシリアル番号の6桁目が「A」であること、返金またはヒートベッドとケーブルの無償交換が案内されています。
購入前・中古購入時の注意
- 新品購入の場合は、正規販売店や公式情報を確認する
- 中古品を買う場合は、リコール対象ロットか確認する
- ケーブルの曲がり・損傷・焦げ跡がないか確認する
- 不安がある場合はメーカーサポートに確認する
安全面の確認は今後も必要
2026年1月には、Tom’s HardwareがA1のAC電源基板まわりの熱問題について報じています。同記事では、Bambu Lab側が故障率は低く、Q3 2025に基板設計を変更し、報告のあった顧客には修理または交換対応を行ったと説明しています。
この点は過度に不安をあおる必要はありませんが、3Dプリンターは加熱部を持つ機械です。設置場所、電源まわり、換気、長時間運転時の管理には注意が必要です。
多色プリントは廃材と時間が増えやすい
AMS liteによる多色プリントは魅力的ですが、色を切り替えるたびに不要なフィラメントが排出されることがあります。
そのため、単色プリントに比べて印刷時間が長くなり、フィラメント消費も増えやすいです。
設置スペースが必要
A1はA1 miniより造形サイズが大きい分、設置スペースも必要です。
さらにAMS liteを使う場合は、プリンター本体とは別にフィラメントを置くスペースも必要になります。購入前に、机や棚の奥行き、周囲の余裕、電源位置を確認しておきましょう。
フィラメント・ノズル・プレートなどの追加費用がかかる
3Dプリンターは本体を買って終わりではありません。
- フィラメント
- 交換ノズル
- ビルドプレート
- メンテナンス用品
- 乾燥ボックス
- 工具類
- 予備パーツ
最初は本体価格だけでなく、消耗品や周辺用品も含めて予算を見ておくと安心です。
Bambu Lab A1の価格目安
日本のBambu Lab販売ページを確認すると、Bambu Lab A1は価格帯として48,800円〜132,800円と掲載されています。これは本体のみ、Combo、バンドル構成などによって価格が変わるためです。
また、同ページでは本体のみ・Comboともに在庫ありと案内されていましたが、在庫や価格は変動する可能性があります。購入前には必ず販売ページで最新状況を確認してください。
価格を見るときのポイント
「本体のみ」か「AMS lite付きCombo」かで、できることと価格が大きく変わります。多色プリントをしたいならCombo、まず単色で始めたいなら本体のみも候補です。
Bambu Lab A1がおすすめな人
- はじめて3Dプリンターを買う人
- 調整が少ないモデルを選びたい人
- 多色プリントに興味がある人
- 実用品や小物を自作したい人
- A1 miniより大きなものを作りたい人
- 失敗を減らして3Dプリントを楽しみたい人
- 作例や情報が多い人気機種を選びたい人
Bambu Lab A1は、初心者向けでありながら、できることの幅が広い3Dプリンターです。
特に、最初から「それなりに使いやすく、長く使える1台」を選びたい人に向いています。
Bambu Lab A1が向いていない人
- とにかく最安の3Dプリンターを探している人
- 置き場所がかなり限られている人
- ABSや高温素材を本格的に使いたい人
- 密閉型の3Dプリンターが必要な人
- 安全面やリコール履歴が気になる人
- 多色プリントをまったく使う予定がない人
A1は扱いやすいモデルですが、密閉型ではありません。高温素材や臭いが出やすい素材を多用したい場合は、P1SやX1系など、筐体付きモデルも比較候補になります。
購入前に確認したいポイント
本体のみかComboか
Bambu Lab A1を選ぶときは、本体のみで買うか、AMS lite付きのComboで買うかが大きな分かれ目です。
多色プリントをしたいならCombo、まずは単色で試したいなら本体のみでも十分です。
設置スペース
A1本体だけでなく、AMS lite、フィラメント、メンテナンス用スペースも必要です。
机の上に置く場合は、振動、騒音、電源、換気も含めて確認しておきましょう。
リコール対象・修理対応
中古で購入する場合は、過去のリコール対象かどうかを必ず確認してください。
CPSCの発表では、対象機のシリアル番号の6桁目が「A」と案内されています。中古品では、対応済みかどうか、修理履歴があるかどうかを確認するのが安全です。
フィラメントの保管
3Dプリンター用フィラメントは湿気に弱いものがあります。
きれいにプリントするには、フィラメントの保管方法も重要です。密閉袋、乾燥剤、フィラメントドライヤーなども検討するとよいでしょう。
作りたいものがあるか
3Dプリンターは、買ってから「何を作ろう」と考えるより、先に作りたいものをイメージしておく方が失敗しにくいです。
- デスク周りの収納
- スマホスタンド
- カメラ・撮影機材パーツ
- 釣り・アウトドア用品
- 車内小物
- フィギュア・模型
- 看板やロゴパーツ
- 店舗用の小物
具体的な用途がある人ほど、Bambu Lab A1の価値を感じやすいはずです。
Bambu Lab A1は副業やものづくりにも使える?
Bambu Lab A1は、趣味だけでなく、ちょっとした副業やものづくりにも使える可能性があります。
- オリジナル小物の試作
- 店舗用POPや什器パーツ
- 撮影用小道具
- 商品サンプル
- オーダーメイドの小物
- ハンドメイド作品のパーツ作り
ただし、3Dプリンターで作ったものを販売する場合は、耐久性、著作権、商標、データの利用規約、素材の安全性などを確認する必要があります。
副業利用の注意
ネット上の3Dモデルをそのまま販売するのは危険です。配布データのライセンスを確認し、自作データや商用利用可能なデータを使うようにしましょう。
まとめ
Bambu Lab A1は、初心者にも扱いやすい3Dプリンターとして人気の高いモデルです。
フルオートキャリブレーション、多色プリント対応、扱いやすい造形サイズ、スマホやPCとの連携など、はじめての3Dプリンターとして魅力的な要素がそろっています。
一方で、過去にA1のリコールがあったこと、安全面の確認が必要なこと、AMS liteを使った多色プリントでは時間やフィラメント消費が増えることも知っておきたいポイントです。
Bambu Lab A1は、ただ安い3Dプリンターを探している人よりも、失敗を減らしながら3Dプリントを楽しみたい人、多色プリントにも挑戦したい人、実用品や小物を自作したい人に向いています。
最初の1台としても、長く使える3Dプリンターとしても、Bambu Lab A1はかなり有力な候補です。購入前には、本体のみかComboか、設置スペース、リコール対象の有無、フィラメントや周辺用品の費用を確認してから選ぶとよいでしょう。
出典・参考情報
- Bambu Lab公式:A1製品ページ。AMS lite、フルオートキャリブレーション、流量補正、高速精度などの特徴を確認。
- Bambu Lab Wiki:A1はAMS liteを1台まで対応し、最大4色まで印刷可能。
- サンステラ3Dモール:Bambu Lab A1の国内販売価格帯、在庫表示、最大造形体積256×256×256mmを確認。
- 米国CPSC:2024年6月13日のBambu Lab A1リコール情報。ヒートベッドケーブル損傷による感電・火災リスク、対象台数、対応内容を確認。
- Tom’s Hardware:2026年1月のA1電源基板まわりの安全性報道と、Bambu Lab側の説明を確認。

